アクリル絵の具と水彩絵の具の違いを画家が解説!特徴・コスト・描き心地を比較

 

こんにちは! AYAKAのアクリルArt Bookへようこそ!

『Dream of The Horse』(金松 彩夏) アクリル絵の具

こんにちは!アクリル画家の金松彩夏です。
私は15年間、舞台役者として生きてきました。

舞台役者をしていた時の私。

舞台から降りた今も
表現者として生きていきたい気持ちが消えず、
『舞台役者』として培った感覚を絵の具に変換して、
絵を描いています。

私は絵を描き始めた時、
たまたま家にあったアクリル絵の具を使い始めました
。
これがなんと、
最高な絵の具だったのです!

速乾性があり、直ぐに重ね塗りが出来るアクリル絵の具は、
『重厚な絵を描きたい方』に最適です。

また、『淡く滲むような絵を描きたい方』には
水彩絵の具をオススメします!

この記事を読んで頂き、

と悩んでいる方の第一歩を踏み出すきっかけになれたら幸いです!

※『アクリル絵の具と油絵の具の違い』について気になる方は、
コチラの記事をチェックしてみてください♪

AYAKA

それでは、早速『アクリル絵の具と水彩絵の具の違い』について解説していきます!
同じ絵の具でも、結構違いがあるんですよ!
どんな絵の具なのか?一緒に見ていきましょう!

アクリル絵の具は『耐水性』・水彩絵の具は水に溶ける

アクリル絵の具は、
使用する際”水”で溶いて使いますが、
乾燥後は「耐水性」になります。

アクリル絵の具 ~耐水性のメリット~

耐水性なので、乾いた後に絵具を塗り重ねても
下の色が溶け出すという事がありません。
その利点を活かし、
透明なアクリル絵の具を何度も重ねて描く事により、
下の色を生かした深い表現が出来ます。

こちらは私が描いた馬の目の部分ですが、
何度も透明な色を重ねて塗る事により、
目の奥の深い表情を表現しています。

アクリル絵の具 ~耐水性+ワニス~

耐水性であっても、
絵が描かれている環境や画面の状態によっては、
あまり長持ちしないことがあります。
そこで、上から保護剤である『ワニス』を塗ることにより、
絵を長持ちさせる事が可能になります。
耐水性と耐久性がよりアップする!といった感じです。

アクリル絵の具 ~耐水性ならではの注意点~

アクリル絵の具は、
お洋服に付いたりしてしまうと、落とすのが最も難しいです。
絵を描く際は、
決してお気に入りのお洋服を着て描かない様に!
私もセーターやスカートに絵の具を付けてしまい、
何着か部屋着と化しました…。

一方水彩絵の具もアクリル絵の具と同じく、
“水”で溶いて使用しますが、非耐水性です。

水彩絵の具 ~非耐水性のメリット~

非耐水性ならではの魅力もあり、
一度固まってしまっても、
水で溶かせば再度使用が可能
です。
ですので、一度乾燥した後でも水で湿らせると、
にじみを作ることが出来ます
。

水彩絵の具 ~非耐水性を活かした固形絵の具~

また、何度でも水で溶かせる事を活かした、
固形絵の具もあります。
これは、チューブでは無いので、持ち運びも便利ですし、
屋外で描く時に少しずつ溶かして使えるので
非常に便利です!

水彩絵の具 ~非耐水性ならではの注意点~

水彩絵の具は、
再度水に溶ける特徴があるため、
故意に水に濡れたりすると、
消えてしまったりする事もあります。
また、一回塗った色の上に違う色を塗る際も、
色が混ざってしまう可能性があります。

アクリル絵の具と水彩絵の具の支持体の違い

アクリル絵の具はキャンバスだけでなく、
木材、ガラス、プラスチック、布など様々な素材に描ける、
多様性のある絵の具です。

アクリル絵の具 ~様々な支持体上で個性を発揮!~

様々な支持体の上で描けるので、
植木鉢に絵を描いたり、トートバッグに絵を描いたりと、
様々な支持体に描け、至るところに個性を発揮できる
ユニークさがあります。

AYAKA

小さい頃、
母が植木鉢やドールハウスに
アクリル絵の具でよく絵を描いてくれていました。
今でも、一つ一つが大切な宝物です。

アクリル絵の具 ~油性面には描けない!~

しかしながら、
油性面の上には描くことが出来ません!
油性面の上に描くと、
アクリル絵の具が剥がれてしまいます。
ですので、
例えばアクリル絵の具と油絵の具を一緒に使って絵を描きたい場合、
アクリル絵の具の上に油絵の具で描くのはOKですが、
油絵の具の上にアクリル絵の具を描くのはNGです!

そして、水彩絵の具は基本的に、
“紙”を支持体として使う絵の具になります。
水彩絵の具には、透明水彩と不透明水彩がありますが、
透明水彩を使う際は白紙の白色を活かしながら描くのが
ポイントとなる絵の具です。

水彩絵の具 ~水彩画に適した『水彩紙』~

水彩画を描く際は、
水彩絵の具に適した『水彩紙』を使用すると良いです。
『水彩紙』は、画用紙よりも厚みがあり、
サイジングという滲み止めの加工が表面に施されています。
『水彩紙』を使用することにより、
紙の表面に絵の具がとどまり、
『滲み』『ぼかし』『グラデーション』などを
綺麗に表現することが出来ます。

アクリル絵の具と水彩絵の具の速乾性

アクリル絵の具も水彩絵の具も、
どちらも乾くのが非常に早いです!
乾燥に非常に時間の掛かる油絵の具に比べると、
歴然の差です!

速乾性 ~アクリル絵の具の場合~

アクリル絵の具の場合、キャンバスや板など、紙以外の支持体上でも
スピーディーに乾くので非常に使い勝手が良く、
デザインの現場や、ライブイベントなどでも
多く用いられています。
薄塗りで10分から30分位、厚塗りでも2~3時間で乾くので、 
ハイスピードで絵を描き進める事が出来ます。
もっと早く乾かしたい方は、
ドライヤーを使って乾かしていく事も可能です!

こちらの絵は40分程で描き上げました。

AYAKA

色が混ざる事無くスピーディーに描けると
沢山絵が描けます!

アクリル絵の具 ~速乾性ならではの注意点~

アクリル絵の具は、
『速乾性+耐水性』という特徴を持った絵の具ですので、
作業スピードを上げないとパレットの絵の具が乾いてしまいます。
少しでも絵の具の乾燥を遅らせたい場合は、
乾燥を遅らせるメディウムを使用する必要があります。

AYAKA

私も実際に、
細かい描写をする際はかなり愛用しています。
小さいボトルでも、結構長く使えます!

速乾性 ~水彩絵の具の場合~

水彩絵の具が学校で良く使われる理由もここにあると思います。
どんどん絵を描きたいお子様には
もってこいの絵の具
という
わけです。
水彩絵の具をドライヤーで乾かしたい場合、水分量が多いとドライヤーの風で絵の具が移動してしまうので、注意してください!

アクリル絵の具と水彩絵の具の作風の違い

続いて、
アクリル絵の具、水彩絵の具
それぞれの作風の違いについてご説明します!

アクリル絵の具で『水彩画風』にも『油彩画風』にも!

アクリル絵の具は使用方法によっては、
『水彩画チック』にも『油絵チック』にも描く事が出来る絵の具です。
そのタッチの違いは、水の量によって変わってきます。
水を多めにして薄めて描けば水彩風に描けます。
水彩絵の具の様にぼかしたり、
グラデーションをつけたりする事が可能です。

水彩画風に薄めて描いた場合。

また、水を使わずに硬めに盛り上げて描けば油彩風になります。
モデリングペーストなどと混ぜて描くと
簡単に盛り上げて描く事が出来ます。
(モデリングペーストって何⁈と思った方、
もう少し下の方で説明いたしますのでご安心を‼︎)

私の大好きな画家さん『近藤亜樹さん』の作品です。

水彩絵の具で『淡い表情』を!

 一方、水彩絵の具は基本的に、
水と紙を使用して描いていく絵の具です。
なので、水の量によって、
滲みを作ったりボカシを作ったりして
絵を描いていく事が出来ます
。
アクリル絵の具より、
淡い、優しい表情を作るのに向いている絵の具だと思います。

アクリル絵の具と共に使えるメディウム

これはアクリル絵の具に関してですが、
メディウムを一緒に使う事により、質感や印象を変える事が出来ます。
絵の具の性質を変えてくれちゃうんですね!
先程説明に出てきたモデリングペーストも、メディウムの一つです。
ここで、どの様なメディウムがあるのか、軽〜く説明していきます。

ジェル・メディウム

透明度を上げてくれるメディウムです。
不透明なアクリル絵の具でも、これを混ぜる事で、
重ねて塗った時に下の色を消さずに描く事が出来ます。

クリスタル・バーニッシュ

ツヤを出してくれるメディウムです。
アクリル絵の具は乾くと、
チューブから出した時より彩度がやや落ちてしまいますが、
これを塗るとこで、鮮やかさが戻ります。

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彩度がやや落ちた良さもありますが、
バーニッシュを塗った方が作品が生き生きとしてくるので、
私は塗る事が多いです。

モデリング・ペースト

厚みのあるメディウムです。
下地に塗って凹凸を出したり、
絵の具と混ぜて油絵の様な厚みのある表現も出来ます。

アクリル絵の具と水彩絵の具の値段・コストの違い

絵の具一本。されど一本。
少しずつコストに差があります。
一つずつだと大した差は無いかもしれませんが、
本格的に描いていくと大きな差につながります。

コストの差 ~アクリル絵の具の場合~

アクリル絵の具の方が、水彩絵の具より
絵の具の値段はちょっとお高めです。
また、油絵風に描く際に厚塗りをするので絵の具を大量に使ったり、
メディウムを使用したりするので、
そこでまたコストが掛かってきます。

AYAKA

こちらの絵具は、
リキテックスカラーのレギュラータイプ 36色セット。
世界堂で¥13,000程で売っています。

コストの差 ~水彩絵の具の場合~

それに比べ、水彩絵の具は描いている際、
あまり絵の具を消費しないので、
この時点でかなりコスト削減になります。
また、紙を支持体にする事が基本なので、
ここでもかなりコスト削減です!

まとめ

ここまで説明してきました様に、
アクリル絵の具は、耐水性があり、
様々な所に使え、直ぐに乾くので、
紙の上からストリートアートや壁画までと、
幅広く使われている、表現の幅がとても広い、
ユニークな絵の具なのです。
これらが、私がアクリル絵の具を一押しする理由です!

また、水彩絵の具にも
水彩絵の具にしか出せない優しい、淡い表情があります。

どのような絵を描きたいかによって、
選ぶ絵の具が変わってきます。
また、掛けられるコストなども違ってきますよね。
それぞれの絵の具の特徴を理解し、
メリット、デメリットを知った上で、
画材屋さんに足を運んでみると、
より楽しく画材を選べると思います!

皆さんが自分に合った絵の具を見つけ、
表現の第一歩を踏み出せることを祈っています!

by AYAKAのアクリルArt Book

 

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ABOUT US
Ayaka Kanematsuアクリル画家
私は19歳から15年間、舞台役者として生きていました。 でも、上手く行きませんでした。 努力は人一倍しました。したつもりです。 自分の関わる作品の台本は50回以上は必ず読み込んで、作家の意図が汲めるまで読み、役作りに挑みました。 でも、目の前まで行っても泡の様に消えてしまう。 私には舞台の仕事は向いてないのだと悟りました。 それでも、私は表現する事をやめたく無い。 役者で無くても、表現することは出来る。 表現は、表現者の思想を形にする事だから、形は違えど、私がやりたい事はきっと表現出来る。 舞台の世界は離れても、私は表現者として生きていく。 そんな想いで、今はアクリル絵の具で絵を描いています。 表現をしていきたいと、心を震えさせている全ての方の支えになれますように、私なりの配信をしていこうと思います。 経歴 高校卒業後、文学座附属演劇研究所に入所。 三年間の研究生を経て、文学座の劇団員になる。 その後、風間杜夫、堤真一、宮沢りえ、小池栄子など、沢山の役者と共演経験を積む。 劇団を退社し、フリーになる事を決意。 がしかし、ここから前に進めなくなる。 母の影響で、絵本の世界に出会う。 そして、突然絵を描き始め、演劇と共通する部分に惹かれ、アクリル画家になり、今に至る。