こんにちは! AYAKAのアクリルArt Bookへようこそ!

こんにちは!アクリル画家の金松彩夏です。
私は絵を描き始める前は、
15年間、舞台役者として生きてきました。
今は、『舞台役者』として培った感覚を絵の具に変換して、
絵を描いています。
このページに来て下さった方は、
絵を描き始めたいけれど、
アクリル絵の具と油絵の具、
どちらを選んだらいいだろう?
と悩んでいませんか?
今回はそんな方々のファーストクエスチョンにお答えすべく、
アクリル絵の具と油絵の具の違いについて
分かりやすく説明していこうと思います!
先に結論から言いますと、
短時間で重ね塗りができ、
深い表情や、淡い表情など描き分けたい方には
アクリル絵の具を!
また、
長い時間を掛けて、じっくりと描き込み、
重厚感と立体感のある絵を描きたい方には
油絵の具をオススメします!
※また、『アクリル絵の具と水彩絵の具の違い』について知りたい方は、こちらをご覧ください。
Contents
アクリル絵の具と油絵の具の歴史
アクリル絵の具と油絵の具には、
大きな歴史の差があります。
アクリル絵の具の歴史
一般的に『アクリル絵の具』とは、
アクリル樹脂を用いた絵の具全般のことを指して言います。
天然素材と顔料を混ぜて作られた、
油絵や日本画に用いられる伝統的な絵の具に対し、
アクリル絵の具は石油化学の発達により生まれた絵の具です。
70年程前に生まれた、かなり近代的な絵の具です。
こんなに近代に生まれた絵の具にも関わらず、
沢山の愛用者がいます。
何故そんなにも人気なのか?
ぜひ下まで読んでみてください!

油絵の具の歴史
一方、油絵の具は
顔料に乾性油を加えた絵の具です。
古くから多くの画家が使用しており、
1500年頃から多く使われるようになったようです。
日本でも有名な、
ゴッホやピカソ、フェルメールといった画家の多くが
油絵の具を使っていました。
皆さんが美術館で見るような有名な絵画は、
油絵の具で描かれているものが多いです。

アクリル絵の具と油絵の具の溶剤の違い
アクリル絵の具と油絵の具では、溶剤が大きく異なります。
アクリル絵の具の溶剤
アクリル絵の具は水性です。
使用する際は、
“水”で溶かして使います。
水道の蛇口をひねれば、
溶剤はすぐにゲットです!
また、筆を洗う際も、
水性のため、
水洗いで簡単に絵の具を落とすことが出来ます。


私は色が混ざるのが嫌なので、絵の具で水が汚れたら、
すぐに新しいお水に取り換えてしまいます!
こんなこと出来るのも、水性ならでは!
油絵の具の溶剤
一方油絵の具は、
油性です。
“油”で絵の具を溶かして使います。
ここで出てくるのは、コストの差です。
お水は水道水を使えば良いわけですが、
油絵の具を使用する際は、
専用の画用液を準備する必要があります。
とは言え、
一瓶¥400くらいから手に入れる事が可能です。
また、筆を洗う際も、
専用のクリーナーが必要になってきます。

アクリル絵の具と油絵の具の乾燥時間の違い
乾燥時間も、
アクリル絵の具と油絵の具では大きく違います!
アクリル絵の具の乾燥時間
アクリル絵の具は乾くのが非常に早いです。
薄塗りで10分から30分位、厚塗りでも2~3時間で乾くので、
ハイスピードで絵を描き進める事が出来ます。
もっと早く乾かしたい時は、
ドライヤーの風を当てて乾かす事も可能です。


こちらの絵は4時間程で描き終えました。
油絵の具だと、一週間以上掛かりますね!
しかし、アクリル絵の具は速乾性があるゆえに、
混色後はスピーディーに作業を進める必要があります。
また、ぼかしたり、グラデーションを作る際も、
直ぐに乾いてしまうため、
水分量を多くしたり、絵の具の乾きを遅くするリターダーを使うなど
工夫が必要です。

細かい作業をする際は、
私もリターダーをアクリル絵の具に混ぜて作業を進めています。
油絵の具の乾燥時間
一方、
油絵の具は乾燥に非常に時間が掛かります!
表面乾燥に約1週間、
完全乾燥には半年以上が目安です。
また、油絵の具は油が酸化することで固まるので、
ドライヤーを当てて乾かす事は出来ません。
(ヒビやヨレの原因になります。)
乾燥に時間は掛かりますが、
ゆっくりと作業を進める事が出来ます。
また、パレットに出し過ぎてしまっても、
次の日でも問題なく使えます。
| アクリル絵の具 | 油絵の具 | |
| 乾燥時間 | 早い | 遅い |
| 作業効率 | 短時間で可能 | 乾燥に時間を有する |
| 混色後 | スピーディーに やらなければならない |
ゆっくり時間を掛けて |
アクリル絵の具と油絵の具のにおいの違い
ここは結構盲点な差かもしれませんが、
知っておくべきポイントです!
アクリル絵の具のにおい
アクリル絵の具はほぼ無臭です。
メディウムなどもほぼ無臭なので、においの心配はありません!
油絵の具のにおい
油絵の具は、油を使用している為、
鼻を刺すような、ツンとした独特なにおいが出ます。
また、長いこと絵を描いていると
クリーナーやオイルの石油成分がお部屋に充満してしまうため、
換気が必ず必要になってきます。
換気をせずに描いていると、気分が悪くなったりするので、
換気は必須です。
冬場はちょっと大変かもしれないです…。


先日久しぶりに油絵を描いてみて、
高校の美術の授業で初めて油絵の具に触れ、
匂いが強すぎて私にはムリだ!と思ったのを思い出しました…。
アクリル絵の具と油絵の具の支持体の違い
キャンバスに絵を描く方が多いと思いますが、
支持体の差を知っておくと、先の創造が広がると思います。
アクリル絵の具が描ける支持体
アクリル絵の具は、紙やキャンバスだけでなく、
木材、ガラス、プラスチック、布など
様々な素材を支持体にして描く事が出来る絵の具です。
油性面以外のものになら、ほぼほぼ何にでも描けます。
ですので、例えば
アクリル絵の具と油絵の具を一緒に使って絵を描きたい場合、
油絵の具の上にアクリル絵の具で描くと、
剥がれてしまうので注意です!
アクリル絵の具の上に油絵の具で描くのはOKです!

油絵の具が描ける支持体
油絵の具は油が含まれている為、
基本的には紙に描くことが出来ません。
キャンバスを用意する必要があります。
(板などは、表面に油性の下地を施してある物なら描けます。)

アクリル絵の具と油絵の具の性質と特徴の違い
続いて、
アクリル絵の具と油絵の具の性質とそれぞれの特徴について
ご説明していきます。
アクリル絵の具の性質①
アクリル絵の具は、溶く際は”水”を使いますが、
乾燥後は「耐水性」になります。
『速乾』+『耐水性』なので、
重ね塗りの作業をスピーディーに進めていく事が出来ます。

私はせっかちなので、
スピーディーに乾いてくれて、直ぐに重ね塗りの出来る
アクリル絵の具が性に合います!
アクリル絵の具の特徴②
『水彩画チック』にも『油絵チック』にも描く事が出来ます。
水を多めにして薄めて描けば水彩画風に描けます。
また、硬めに盛り上げて描けば油彩画風になります。
メディウムなどと混ぜて描くと
簡単に盛り上げて描く事が出来ます。

アクリル絵の具の特徴③
耐水性、耐久性があり、
様々な支持体に描け、直ぐに乾くので、
ストリートアートや壁画など、
屋外でも広く使われています。

油絵の具の性質①
油絵の具は、厚みがある絵の具です。
厚みを出す事により、
絵に立体感を持たせることが出来ます。
他の絵の具の多くは、
乾燥する際、絵の具内の水が蒸発するので、
どうしても薄くなってしまいますが、
油絵具は乾燥しても蒸発せず、
油が酸化することで固まるので、
体積が変わらずに、
絵具を置いた状態がずっと残ります。

油絵の具の性質②
顔料が油で包まれることにより、
透明度が高く、艶があり、
油絵の具は仕上がりに高級感が出ます。
これにより、アクリル絵の具にも水彩絵の具にも無い、
独特な世界観を演出してくれます。
油絵の具の特徴③
油絵の具は、耐久性に優れた頑丈な画面を作ります。
作品が比較的長持ちするという、とても大事なメリットを持っています。
美術館に多くの油絵が収蔵されているように、
数十年〜何百年ともつ丈夫な絵具なのです。

まとめ
アクリル絵の具も、油絵の具も
どちらもとても魅力的な絵の具です。
お部屋ににおいを付けたくない!スピィーディーに描きたい!
という方には→
『アクリル絵の具』がおすすめ!
重厚感や高級感のある絵が描きたい!匂いも許容できる!
という方は→
『油絵の具』に挑戦してみましょう!
あなたはどっち派ですか??
それぞれの絵の具の特徴を理解し、
メリット、デメリットを理解した上で、
是非画材屋さんに足を運んでみてください!
きっと楽しく画材を選べると思います!
by AYAKAのアクリルArt Book




自分に合った絵の具を見つけ、
あなたのアートライフを早速始めていきましょう!