こんにちは!AYAKAのアクリルArt Bookへようこそ!

『絵の中にぼかしを入れたいけれど、
どうやったらいいのかサッパリわからない!』
『水彩絵の具ならなんとなく出来そうだけど、
アクリル絵の具でどうやってぼかすの??』
と悩んでいる方へ!
アクリル絵の具を使ったぼかし技法を5つ紹介していきます!
アクリル絵の具でぼかし技法を使いこなせると、
絵の印象がとても柔らかくなり、
深みのあるものに変わります。
この記事では、
初心者でも今日から試せるぼかし技法を5つと、
道具の選び方から、
失敗した時の直し方までを一気にご紹介します!
読み終えるころには、自分の作品にぴったりのぼかし方がきっと見つかりますよ♪
アクリル絵の具のぼかしとは?水彩との違いを知ろう!
まずは、アクリル絵の具の最大の性質「乾きの速さ」と、
水彩の性質の違いについて解説していきます。
この性質を理解しておくことで、
ぼかす際の失敗を格段に減らすことが出来ます。
アクリル絵の具が乾きやすい理由とぼかしへの影響
アクリル絵の具は、顔料+アクリル樹脂できています。
速乾性があり、水で溶いても乾燥すると耐水性のある膜が出来上がります。
この乾燥の速さこそが、アクリル絵の具の最大の特徴であり弱点です!
水彩絵の具のようにゆっくりとにじみを作る時間がないので、
アクリル絵の具でぼかす際は
スピード感とコツが必要となってきます。

水彩風のにじみとアクリルのぼかしはどう違う?
水彩絵の具のにじみは、
紙の上で水分同士が混ざり合うことで自然に境界線がぼける現象です。
一方、アクリル絵の具は乾燥が早いため、同じようなにじみを作るには
『乾く前に手早く作業する』か
『専用のメディウムで乾燥を遅らせる』
という工夫が必要になってきます。

アクリル絵の具でのぼかし作業は、
水彩のように偶然性に任せるというより、
道具と手順でコントロールするのが大事なんだね!
メディウムとは…?
アクリル絵の具の乾燥速度や質感を調整するための補助剤のこと。
用途に応じてメディウムを使い分けることで、絵の具本来の性質を変化させる事が出来ます。
以降で詳しく説明していきます。
アクリル絵の具のぼかしに必要な道具(筆とメディウム)
ここからは、ぼかし技法を実践するために
最低限揃えておきたい『筆』と『メディウム』を紹介していきます。
道具選びを間違えると仕上がりが大きく変わってしまうため、
ここはしっかり押さえておきましょう!
ぼかしに必要な筆の種類と選び方(平筆・ファン筆・丸筆)

ぼかし技法でよく使われる筆には、大きく分けて
平筆・ファン筆(扇筆)・丸筆の3種類があります。
①平筆
広い面を均一にぼかすときに使います。
刷毛も同じように使うことが出来ます。

②ファン筆(扇筆)
毛先が扇状に広がっているため、
草木の質感や雲のようなふんわりした表現に向いています。

③丸筆
細かい部分の調整や、
指では届かない狭い範囲のぼかしに重宝します。

筆について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてどうぞ!
ぼかしに必要なメディウムの種類と役割(グレージング・リターディング)
①グレージングメディウム
絵の具に透明感を出しながら伸びを良くする補助剤です。
薄く重ねて透明な色の層を作りたいときに混ぜて使います。

②リターディングメディウム
絵の具の乾燥時間を遅らせる補助剤で、
アクリル絵の具の最大の弱点である「乾きの早さ」を補ってくれます。
絵の具とメディウムの割合は
2:1~4:1ぐらいの割合で混ぜます。
リターディングメディウムを混ぜることによって、
乾燥時間が40%程延びますので、ゆっくり描いていく事ができます。


ぼかし作業をしたい方は、
この2つのメディウムを持っていると、作業がグンと楽になるよ!
アクリル絵の具のぼかし技法5選|初心者でも簡単!
ここからは、今すぐ試せる基本のぼかし技法5つを
手順とコツと共に紹介していきます。
どれも道具さえあれば数分で試せるので、
気になるものから練習してみましょう!
ウェット・オン・ウェット技法
ウェット・オン・ウェット技法は、
絵の具が乾く前に、隣り合う色を筆を往復させて混ぜ合わせる方法です。

アクリル絵の具は乾燥が早いため、この技法を使うには
①リターディングメディウムを絵の具に混ぜておく
②霧吹で支持体(キャンバスや紙)の表面(ぼかしたい部分)を軽く湿らせておく
以上のどちらかをしておくと作業がスムーズに出来ます。
ポイント
色同士の境目を、
筆を止めずに優しく左右に往復させます。
この動きを上から下に、また、下から上に動かしていく事で、
柔らかいグラデーションが生まれます。


この絵は、
ぼかしたい部分をあらかじめ、霧吹で湿らせてから
境目を筆で行き来してぼかしているよ!
ウェット・オン・ドライ技法(グレーズ技法)
ウェット・オン・ドライ技法(グレーズ技法)は、
下の層をしっかり乾かしてから、
その上に透明度のある、新しい色を重ねる方法です。

色の層を積み重ねていく方法なので、
①アクリル絵の具の透明度(不透明、半透明、透明)を活用して塗っていく
②グレージングメディウムで絵の具に透明度を出す
以上のどちらかで作業を行っていくと良いです。

カラーフィルムを何層か重ねていくようなイメージだね!
ぼかしたい境目の部分だけに色を乗せていくから、
ウェット・オン・ウェットよりもコントロールしやすい技法だよ♪
注意点
ウェット・オン・ドライ技法(グレーズ技法)を使う時は、
一層ごと、しっかり乾燥させることが大切です!
生乾きのまま重ねると、
下の色と混ざってしまい、色が濁ってしまいます。


この絵は、
黄色の体を描いた上に、
『透明』のオレンジを乗せて塗っているよ!
オレンジを徐々に薄く塗っていく事で
優しいぼかしが出来上がっているよ♪
指やスポンジを使ったぼかし
筆以外の道具を使ったぼかしも、アクリル絵の具ならではの楽しみ方です。
絵の具が乾く前に指先でぼかしたい部分をそっとなでると、
筆では出せない独特の柔らかさが生まれます。

スポンジを軽くポンポンと押し当てる方法は、
雲や煙、木の葉といった質感の表現にも向いています。


指でぼかす方法は、私も絵を描く際によく使っているよ!
指の動かし方によって、色んな雰囲気が生まれるから、
自分に合った動かし方を探してみてね!
ドライブラシでかすれを作る
ドライブラシは、
筆に絵の具を少量だけつけ、水をほとんど含ませずに擦るように塗る技法です。
かすれた質感が生まれるため、岩肌や古びた木などの表現によく使われます。

絵の具の量が多すぎるとベタ塗りになり、絵が台無しになります!
ティッシュなどで一度筆の水分をしっかり取り、
パレットで絵の具を軽く落とし、絵の具の量を適量にしてから使うのがコツです。
たたきぼかし
たたきぼかしは、
布やぼかし専用の筆で絵の具の上を軽くポンポンと叩きつけるようにして、
色の境界をなじませる技法です。

力を入れすぎると絵の具が飛び散ってしまうので、
手首を柔らかく使い、小刻みにリズムよく、軽くたたくのがポイントです。

たたきぼかしは結構な回数が必要だから、
広い範囲をぼかす際は根気が必要だけど、
きめ細かいぼかしが作れるよ♪
アクリル絵の具のぼかし技法を作品に活かす実例
技法を単体で練習するだけでなく、
実際の作品の中でどう活かせるかをイメージすることも大切です。
ここでは風景画と人物画・花の表現、それぞれでのぼかしの活用例を紹介します。
風景画の空や水面への応用
空のグラデーションや水面の反射は、
ぼかし技法が最も活躍する場面のひとつです。
ウェット・オン・ウェットで空全体をふんわりと仕上げたり、
色面の塗り分けで夕焼けのグラデーションを作ったりと、
複数の技法を組み合わせることで奥行きのある風景が描けます。

人物画や花の表現への応用
人物の肌の質感や花びらの柔らかさを表現するときにも、
ぼかし技法は欠かせません。
指やファン筆を使った柔らかいぼかしは、頬の赤みや花びらの陰影など、
輪郭をはっきりさせすぎたくない部分の表現に向いています。


絵本のキャラクターを描くとき、
頬や耳のあたりなどを指で軽くぼかすだけで、
表情がとても優しくなるよ!
試してみてね!
アクリル絵の具のぼかしでよくある失敗と解決方法
ここでは、ぼかし技法を練習する中で特につまずきやすい2つの失敗と、
その解決方法を紹介します。
乾くのが早すぎて上手くぼかせない!!
アクリル絵の具は乾燥が早いため、
境界をぼかそうとした時にはすでに絵の具が固まっている、
ということが起こりがちです。
この場合は
①リターディングメディウムを混ぜる
②霧吹で表面を軽く湿らせながら作業する
のどちらかが最適です。

一度に広い範囲をぼかそうとせずに、
少しずつ区切って作業するのも効果的な対策だよ!
ぼかしてるうちに、色が濁ってしまう!!
ぼかしている最中に筆を洗わずに色を重ね続けると、
絵の具同士が混ざり合って濁った色になってしまうことがあります。
色を切り替えるたびに筆をしっかりゆすぐこと。
出来れば、パレットも定期的に整理することが濁り防止の基本です。

特に補色同士(例えば赤と緑、青とオレンジ)を混ぜてしまうと、
灰色がかった濁った色になりやすいので要注意だよ!
よくある質問(FAQ)
Q. アクリル絵の具のぼかしに専用の道具は必要ですか?
A. 基本的なぼかしであれば、
普段使用している筆や指、スポンジなどの身近な道具で十分に試すことができます。
より本格的に取り組みたい場合は、
ファン筆やリターディングメディウムを揃えると表現の幅が一気に広がります。
また、失敗するのが怖い!という方は
100均のアクリル絵の具で練習していきましょう!
100均のアクリル絵の具の使い方も併せて読みたい方はこちらの記事へ↓↓↓
Q. アクリル絵の具と水彩絵の具、ぼかしがしやすいのはどちらですか?
A. 水彩絵の具は水分同士が自然に混ざり合うため、
にじみやぼかしそのものは作りやすい画材です。
一方でアクリル絵の具は乾燥後の耐久性が高く、
乾く前の短い時間で表現をコントロールする面白さがあります。
どちらが優れているというより、
目指す表現によって使い分けるといいです。
Q. 初心者はどの技法から練習すればよいですか?
A. まずは乾燥の影響を受けにくいドライブラシや、指を使ったぼかし
から試してみるのがおすすめです。
慣れてきたら、タイミングの調整が必要なウェット・オン・ウェットや、
重ね塗りが必要なグレーズ技法に挑戦してみてください。
まとめ|ぼかし技法で絵の表現力を広げよう
ぼかし技法は、
練習すればするほど自分の中に引き出しが増えていく表現方法です。
アクリル絵の具のぼかし技法は、
乾燥が早いという特徴を理解し、
道具とメディウムを味方につけることで、少しずつ上達できるものです。
ウェット・オン・ウェットやドライブラシといった基本の技法から、
グレーズ技法のような一歩進んだ表現まで、
皆さんも是非、少しずつ試してみてくださいね!
by AYAKAのアクリルArt Book










逆に言うと、
アクリル絵の具は乾いた後に上から重ね塗りしてもにじまないから、
重ね塗りをしていく表現がしやすいよ!