【初心者向け】アクリル絵の具の使い方と基本技法をプロが徹底解説

こんにちは!AYAKAのアクリルArt Bookへようこそ!

アクリル絵の具で描いた、ピカソの模写

こんにちは!15年間舞台に人生を捧げ、
舞台をこよなく愛してきた金松彩夏です。
今は舞台で培った感覚を絵の具に変換し、
ストーリーを感じてもらえるようなアクリル画を描いています。

今回は、アクリル絵の具を使って絵を描き始めよう!
と第一歩を踏み出した、
または踏み出そうとしている方に、
アクリル絵の具の使い方を徹底解説していこうと思います!

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一緒にアクリルArt Lifeをスタートさせていきましょう!
新しい幕開け!ワクワクしますね!

アクリル絵の具を描く際に必要な物

まずは、アクリル画を描いていく際に必要な物を揃えましょう!
結構お金がかかるんじゃない⁈
と思うかもしれませんが、
身近な物でも応用可能です!

アクリル絵の具を描いていく”支持体”

支持体というのは、絵を描いていく土台となる部分です。
アクリル絵の具は基本的に、
油面以外だったら何にでも描けます
ですので、何に絵を描いていきたいのか?によりますが、
とりあえずスケッチブックか、キャンバスを用意してみましょう!

私はスケッチブックを買う際は大きい物をおすすめします。
小さい絵を描きたい場合は大きな画面に小さく描いても良いし、
大きく絵を描きたい場合は思いきり大きく描けるからです。
私のおすすめはマルマンのオリーブです。

表面に微かな凸凹があり、絵の具が乗りやすいです。
また、練習用にも作品用にも使える紙質です。
そこまで高い物でもないので、
スケッチブックに色々と描いてみる事で、
自分にはどんな引き出しがあるのかな?
と実験的に使ってみるのも素敵な方法
だと思います!

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私が使っているのは、マルマンオリーブのF6です♪

キャンバス『何を』『どのぐらいのキャンバスに描いていきたいのか』
を決めてから選びに行くと良いと思います。
計画無く、大きいものから始めると
画面を埋めるのが大変なので、途方に暮れます。
初めてキャンバスに描くのであれば、
SMサイズぐらいから始めると無難かなと思います。
座った状態で描いても無理なく全画面が目に入る大きさです。

SMサイズに描いたテントウムシ

アクリル絵の具を塗っていく時に使う”筆”

筆もとても色々な種類があるので、画材屋さんで悩むと思いますが、
アクリル絵の具を描く場合はナイロンの筆で十分です
最初から高い物を買う必要はないので、
用途に応じて、丸筆、平筆を揃えてみましょう

最初に買うのは、ヴァンゴッホのセットの筆で良いと思います。
平筆4本と、丸筆2本が入っているこのセットは、使いやすいと思います!

アクリル絵の具と共に使う”パレット”

パレットはプラスチック製や、木製などがありますが、
私のオススメ紙パレットです。
パレット全体が汚れたらペリッと剥がして捨てるだけなので、
アクリル絵の具を水で落とさなきゃいけないストレスがありません!

アクリル絵の具は乾くと耐水性になるので、
水だけでは綺麗に落とせません!これが結構ストレスです。

お家に紙皿があれば紙皿でも十分です!

横尾忠則さんの紙皿パレット

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余談ですが、横尾忠則さんは紙皿に絵の具を出して作品を描き、その紙皿パレットまで作品として展示しています。無意識の副産物。素敵ですよね!

アクリル絵の具を溶く際に使用する”水入れ”

水入れもプラスチック製などありますが、
要らない瓶とかで十分です。
口の広い、深さのある物だったら何でもアリです!
私はお風呂の防カビ燻煙剤を使用する度に出る、こういった器を水入れにしています。

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使う場合は、よく洗ってから使ってね!

アクリル画を描く際に使用する”イーゼル”

イーゼルは卓上タイプと、床に置く大きなタイプとあります。

イーゼルを使う事で、
絵の画面全体を同じ距離感で見ながら描いていく事が出来ます
平置きにして描いていくと
画面の上の方が目線から遠くなってしまうので、
歪んだ絵が出来上がってしまいます

イーゼルを使用しない場合でも、
何かにキャンバスやスケッチブックを立て掛けて描いていく方が良いです。

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イーゼルもピンキリで、
結構安い物もあるので、私は買う事をオススメします!
格段に描き易くなります!

アクリル絵の具の選び方

次が一番どうしたら良いのだろう?と悩むところだと思います。
アクリル絵の具の選び方を解説していきます。

アクリル絵の具か?アクリルガッシュか?

アクリル絵の具アクリルガッシュは名前は似ていますが、
用途の違う、全く別物の絵の具です。

長期保存をしたい作品を描く場合や、
原画の販売を目的として描きたい場合は
アクリル絵の具を購入しましょう!



原画をメインとせず
かつ、画面をムラなく塗る必要のある、
ポスターやデザイン等の作品を描く場合は
アクリルガッシュを購入しましょう!

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この2つの絵の具の違いはこちらの記事で詳しく解説していますので、気になる方は読んでみてください♪

アクリル絵の具、単色で買う?セットで買う?

画材屋さんに行くと、
単色でも買えますし、セットでも購入出来ます
初めのうちは、自分がどの色を良く使うのかわからないと思うので、
スタンダードな色が揃っているセットの絵の具を買うと良いと思います。

セットの絵の具も、
会社の違いや、入っている色の違いなどがある為、迷うかもしれません。
最初から高い絵の具を買う必要はありませんので、
値段も程良く、スタンダードな色が揃っている
リキテックスのアクリル絵の具レギュラータイプセット(12色)が良いと思います。

12色セット、24色セット、36色セットなど、
入っている色の数も様々ありますが、
24色、36色となってくると、結構使わない絵の具が出てきます。
なので、とりあえず12色をゲットして、
違う色が欲しくなった時に単色で購入すると良いですね!

100均のアクリル絵の具はどうなのか?

続いて100円ショップのアクリル絵の具って
実際アリ?ナシ?というところを解説していきます。

結論から言うと、100均のアクリル絵の具は
練習をする際はアリです。

ですが、色がかなり薄かったり、水っぽい為、
支持体に平滑に塗りにくかったりします。
また、少し暗めで、あまり鮮やかな色ではないのと、
カラーバリエーションが少ない為、
自分で混色して使っていくという作業が結構大変だと思います。

ですので、どうしても絵の具の価格を安く抑えたい!
という場合は100均のアクリル絵の具でも良いと思いますが、
世界堂などでしっかり12色セットなどを購入した方が
スムーズに作業を進められる
と思います!

アクリル絵の具の基本的な使い方

続いて、アクリル絵の具の基本的な使い方を解説していきます。

パレットにアクリル絵の具を出す

アクリル絵の具をパレットに使用したい分だけ出しましょう。

沢山出してしまうと、戻すのが至難の業ですし、
アクリル絵の具は速乾性があるので表面から乾いていってしまいます

使いたい色を、使いたい分だけ出す様にしましょう。

筆に水を含ませる

水入れに水を入れて、筆に水をしっかりと含ませていきます

水分が多すぎると絵の具が薄くなってしまうので、
キッチンペーパーなどに水を吸わせて、
筆に含む水分量を調節していきます

アクリル絵の具と水分を馴染ませる

筆でアクリル絵の具を少量取り、筆に含んだ水分と馴染ませます。

パレットの上で軽く広げてみて、
絵の具の濃さや色味を確認していきます。

アクリル絵の具は水分量によって
水彩画風に描けたり油絵風に描けたりと、
全然違う表情になります。

自分がどんなニュアンスの絵を描いていきたいのか
水分量を調節しながら探していきましょう!

アクリル絵の具の描き方、使い方、技法

さあ!では支持体の上に描いていきましょう!
筆で絵の具を塗るといっても、様々な塗り方があります。

アクリル絵の具の使い方①ウェット・イン・ウェット

紙を水で湿らせてから絵の具を置いていく事で、
滲みを生かした表現を作っていく事が出来ます。

筆で紙の一部を濡らしてから滲ませれば部分的に滲みを作れますし、
大きく滲みを作りたい時はスプレーボトルを使って、水を画面に噴射し、
画面を大きく湿らせてから滲みを作っていくと良いです。

アクリル絵の具の使い方②グレーズ技法

透明色を、薄く何層にも重ねていくことで、
深みのある色合いを作っていく事が出来ます
アクリル絵の具には、

透明、半透明、不透明と透明度に種類があります。
下地に不透明を塗り、その上に透明色を何層にも乗せていく事で、
一色では出す事の出来ない、
とても深みのある表情を作っていく事が出来ます

アクリル絵の具の使い方③インパスト技法

絵の具を分厚く盛り上げて塗っていき
立体感のある油彩画の様な画面を作る事の出来る技法です。

この技法の場合は、筆に水分を含ませずに、
硬めの筆に絵の具を乗せて塗っていきます。

ただ、アクリル絵の具は油絵の具とは違い、
乾くと絵の具から水分が蒸発し、絵の具が痩せてしまいます
ですので、
アクリル絵の具用のメディウムを混ぜて盛り上げていくことで、
あまり痩せずに盛り上げていく事が出来ます。

アクリル絵の具の使い方④グラデーション

いくつかの色を混ぜ合わせながら塗ることにより、
画面上に色の変化を表現する事の出来る技法です。

アクリル絵の具は速乾性がある為、
グラデーションを作るのにあまり向いていない絵の具ですが、
スプレーで水を画面に吹きかけたり
乾きを遅めるリダーダーというメディウムをアクリル絵の具に混ぜたりする
割と簡単にグラデーションを作っていく事が出来ます。

アクリル絵の具の使い方⑤ドライブラシ(かすれ)

ドライブラシは、筆に少量の絵の具をつけ、
乾いたブラシでかすれた表情を描いていく技法です。

豚の毛で出来ている、硬めの筆を使って描くとかすれを出しやすいです。
また、ツルツルとした画面よりも、
少し凹凸のある画面に描いていく事で、よりかすれを出しやすいくなります。

この技法を利用し、
木の幹のザラザラとしたテクスチャ雲の柔らかなぼかし
柔らかい陰影や、光が当たる部分の細かい描写などを描いていく事が出来ます。

アクリル絵の具の使い方⑥スパッタリング(飛ばし)

スパッタリングは、
硬めの筆や歯ブラシを使って絵の具を画面に飛ばし、
点々状の模様を付けていく技法です。

星空砂や砂利など、細かい表現にも向いています。
また、使用する道具や水分量、飛ばし方によっては、
霧のような細かい点から、海の大きなしぶきまで、
広く様々な表現を作る事が出来ます。

まとめ

今回は、アクリル絵の具をスタートしていく際に必用な物から、
アクリル絵の具の基本的な使い方、
そして、アクリル絵の具の様々な技法と、
幅広く解説してみました。

ですが、まずは自分でやりたいようにやってみることです!
正解な道具も、正解な塗り方もありません!
ここまで読んできて、なにぃ?!と思うかもしれません。

ですが、
ルールに縛られないこと。
『絵を描いていきたい!』
『絵で表現したい!』
その気持ちが一番重要な、必要なモノだと思います。

今回は入り口として色々紹介させて頂きましたが、
皆さんが絵を描いていく道のりの中で、
『この絵の具の色良いな!』
『この描き方面白いかも!』
『これも道具として使えるんだ!』
と、自分流の描き方に出会えることを
私も楽しみにしています!!

by AYAKAのアクリルArt Book

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ABOUT US
Ayaka Kanematsuアクリル画家
私は19歳から15年間、舞台役者として生きていました。 でも、上手く行きませんでした。 努力は人一倍しました。したつもりです。 自分の関わる作品の台本は50回以上は必ず読み込んで、作家の意図が汲めるまで読み、役作りに挑みました。 でも、目の前まで行っても泡の様に消えてしまう。 私には舞台の仕事は向いてないのだと悟りました。 それでも、私は表現する事をやめたく無い。 役者で無くても、表現することは出来る。 表現は、表現者の思想を形にする事だから、形は違えど、私がやりたい事はきっと表現出来る。 舞台の世界は離れても、私は表現者として生きていく。 そんな想いで、今はアクリル絵の具で絵を描いています。 表現をしていきたいと、心を震えさせている全ての方の支えになれますように、私なりの配信をしていこうと思います。 経歴 高校卒業後、文学座附属演劇研究所に入所。 三年間の研究生を経て、文学座の劇団員になる。 その後、風間杜夫、堤真一、宮沢りえ、小池栄子など、沢山の役者と共演経験を積む。 劇団を退社し、フリーになる事を決意。 がしかし、ここから前に進めなくなる。 母の影響で、絵本の世界に出会う。 そして、突然絵を描き始め、演劇と共通する部分に惹かれ、アクリル画家になり、今に至る。